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ニコニコ動画の再生トラブルがルータの設定で改善した話

ニコ動がまともに見られない→解決

去年の後半くらいから、自宅のPCでニコ動で以下のような現象が発生し、まともに動画が見られず困っていました。

  • 動画再生開始まで2~3分ほど待たされる
  • 再生中もしょっちゅう再生が途切れ、読み込み待ちになる
  • シークバーを動かすとフリーズする

全体的にはネットワークが遅い時のような挙動なのですが、他のサイトやYouTube、Amazonプライムビデオなどは普通に見られましたし、スピードテストサイトをいくつか試しても数十~百Mbps程度の通信速度で安定しているようでした。

で、いろいろ試してみたのですが、結論から言うと、ルータの設定の問題でした。
拙宅では無線LANルータとしてBuffaloのWZR-1750DHP2を利用しているのですが、このルータにある「アドバンスドQoS」という機能をオフにしたところ、劇的に改善したのでした。

アドバンスドQoSって?

製品紹介ページでは以下のように書かれています。

ネットワークの優先順位を設定して動画を快適視聴
複数のネットワーク機器でインターネットサービスなどを利用した場合、従来の無線LAN親機では、データが効率よく転送されず、動画や音声が停止してしまうことがありました。本製品は、通信の優先順位を設定する「アドバンスドQoS」機能を搭載。動画の利用が多い環境では、動画サービスを優先するなど「動画」「音声」「ゲーム」等をライフスタイルに合わせて優先度を設定できます。

通信の種類によって優先順位をつけ、優先順位の高い通信には広い帯域を確保する、ということのようです。具体的には、「動画」「会議」「ゲーム」「オーディオ」「ブラウジング」「ダウンロード」という種類ごとに優先度を決められるようになっています。
初期設定では「動画」が優先度最高、「ダウンロード」は他の種類に当てはまらない「その他」扱いとして、優先度は低となっていました。

実際の通信パケットに「動画」や「ゲーム」などラベルが付いてるわけでもありませんので、何かしらの条件を決めて、通信内容がその条件に当てはまるものを「動画」「ゲーム」などとラベリングしているのだと思われます。

具体的なラベリング条件は開示されていないので、以下は推測になりますが、ニコ動は現在の挙動からして、「シークバーの位置に応じて断片化した動画データを随時ダウンロードする」という仕様のように見えます。
レジューム機能で途中から再生される場合やシークバーで大きく飛ばした場合は、飛ばした部分含めてデータをダウンロードするのでは帯域の無駄でしょうから、納得できる挙動です。
ただ、こういう細切れでの通信が、アドバンスドQoS上では動画再生とはみなされず、「ダウンロード」扱いになっていたのではないかと思います。

家庭用ネットワーク機器の差別化機能について

最近は、固定回線を引くと大抵WifiルータやSTBなどが回線業者からレンタルされるので、家庭用ネットワーク機器メーカーは差別化に必死で、いろいろな独自機能をつけてきます。
しかし、こうした機能は、開発時点でのネットワークの使われ方を前提とし、「その時の使われ方では高効率・便利」というようなものになっているのが多いように見受けられます。
インターネットも日々増える通信量をさばくため、サービス、ネットワーク各事業者が効率化のために様々な仕組みを考案・実装していきますので、ある時点の仕様に依存した仕組みはすぐに適合しなくなるでしょう。

というわけで、規格化もされていない独自機能を下手に使うのはトラブルの元ですね、というお話でした。